発送情報登録を行っていない注文が、気づかぬうちに発送情報登録後の処理フェーズに移動してしまった場合、【複数届け先注文】【分割注文】であることが考えられます。
詳細は下記をご確認ください。
<目次>
- 【複数届け先注文】【分割注文】の発送情報登録の仕様
- 【複数届け先注文】【分割注文】の注意点(発送漏れの危険性)
2-1. ケース1:発送日が異なる場合
2-2. ケース2:配送番号の登録が不要な配送方法の場合
1.【複数届け先注文】【分割注文】の発送情報登録の仕様
発送情報登録では、処理結果(APIステータス)によって処理フェーズを移動することができます。
発送情報登録についてはこちらのマニュアルをご確認ください。
<手動での発送情報登録>
設定箇所:【注文処理>注文一括処理】にて「発送情報登録」を行う際のポップアップ画面
<自動での発送情報登録>
設定箇所:【自動注文連携>自動注文連携店舗一覧>楽天市場店】
【複数届け先注文】【分割注文】の場合、親子どちらかの注文を発送情報登録すると、親子両方の情報が登録されます。処理結果によって親子どちらかの注文の処理フェーズが移動すると、もう1つの注文も一緒に処理フェーズが移動してしまいます。
親子のどちらかを先に発送していたり、発送元の違い等によって親子で処理フェーズを分けて管理されている場合は、ご注意ください。発送情報登録の処理結果により処理フェーズ移動が行われると、同じ処理フェーズに必ず集約されます。
処理フェーズの移動履歴につきましては、【注文処理>注文処理フェーズ移動履歴】より
過去30日間分の移動履歴をご確認いただくことが可能です。詳細はこちらからご確認ください。
【複数届け先注文】【分割注文】の場合、発送情報登録時に選択した注文(自動の場合は
対象処理フェーズに存在する注文)のみを処理結果によって処理フェーズを移動させることはできかねます。
※機能のご要望につきましては、CROSS MALLトップページ上部の「ご意見ご要望」よりお寄せいただけますと幸いでございます。
2.【複数届け先注文】【分割注文】の注意点(発送漏れの危険性)
【複数届け先注文】【分割注文】を発送情報登録の処理結果により処理フェーズ移動した場合、発送漏れが起こる可能性がございます。
発送漏れのケースとしては下記2点が考えられますので、<対応策>も含めてご確認ください。
ケース1:発送日が異なる場合
注文情報毎に発送日が異なり、先に発送を行った注文の発送情報登録を行う場合は注意が必要です。
<事例>
-前提- 手動または自動の発送情報登録の処理結果により処理フェーズを移動させる運用を行っており、 ※補足※ |
- 納期の異なる商品『A商品(納期:即日)、B商品(納期:2週間後)』が同時購入されました。
納期が異なるため、【A商品は『注文a』/ B商品は『注文b』】になるように注文分割します。 - 『注文a』は発送が完了したので、『注文a』のみ選択して発送情報登録を行います。
このとき『注文b』はまだ発送ができていないため、「処理フェーズ:発送待ち」に存在しています。 - 『注文a』を選択して発送情報登録を行うと『注文a』は分割注文のため、『注文b』も同時に処理が行われます。
『注文b』はまだ配送番号が登録されていないため、『注文a / 注文b』どちらの注文も「APIステータス:発送情報登録済み(一部)」に変更されます。 - 発送情報登録時に選択した『注文a』は処理結果により「処理フェーズ:発送完了」に移動します。
このとき、発送情報登録時に選択していない『注文b』も同時に処理フェーズが移動されます。
『注文b』はまだ発送ができていないため、「処理フェーズ:発送完了」に存在していましたが、
『注文a』と同時に発送情報登録が行われ「処理フェーズ:発送完了」に移動します。
<理由>
注文分割を行った場合、片方の注文に対して処理を行うともう片方の注文に対しても処理が行われ、同時に処理フェーズの移動が実施されるためです。
【複数届け先注文】【分割注文】の親子どちらかに発送情報登録を行うと、もう1つの注文も同時に発送情報登録が行われ、「APIステータス:発送情報登録済み(一部)」になります。
「APIステータス:発送情報登録済み(一部)」になった際に「処理フェーズ:発送完了」に移動する設定にしている場合、発送できていないもう1つのご注文も「処理フェーズ:発送完了」に移動してしまいます。
発送できていないご注文が気付かぬうちに「処理フェーズ:発送完了」に移動してしまうことで、
発送漏れが起こる可能性がございます。
<対応策>
対応方法は2つございます。
対応方法1(「APIステータス:発送情報登録済み(一部)」の場合は処理フェーズ移動を行わない)
【自動注文連携>自動注文連携店舗一覧>楽天市場店】の移動先処理フェーズにて「登録済(一部)」を[移動しない]に設定します。
片方のみ処理を行った場合、処理フェーズの移動は行われませんが、「登録済(全て)」で処理フェーズの移動が行われるように設定しておくことで、全ての注文に対して発送情報登録が終わったタイミングでまとめて処理フェーズが移動します。
対応方法2(全注文の発送後に発送情報登録を行う)
発送情報登録前に【複数届け先注文】【分割注文】がないか確認します。
親子ともに出荷完了になったタイミングで、発送情報登録を行います。
【複数届け先注文】【分割注文】の場合、手動の発送情報登録画面にて段ボールのアイコンが付きます。
ケース2:配送番号の登録が不要な配送方法の場合
RMSにて「配送番号の登録が不要な配送方法」を利用されており、
発送前に注文情報の「発送日」を登録されている場合は注意が必要です。
▼配送番号の登録が不要な配送方法
「メール便」「メール便[特定送料]」「店頭受取」「発送を伴わない」
※ご利用の配送方法は【RMS>店舗設定>基本情報設定>配送方法・送料設定>配送方法】にてご確認いただけます。
<事例>
-前提- |
- 納期の異なる商品『A商品(納期:即日)、B商品(納期:2週間後)』が同時購入されました。
RMSの配送方法は配送番号の登録が不要な「メール便」です。 - 納期が異なるため、【A商品は『注文a』/ B商品は『注文b』】になるように注文分割します。
その後それぞれの注文情報に発送日を登録します。 - 『注文a』は発送が完了したので、『注文a』のみ選択して発送情報登録を行います。
このとき『注文b』はまだ発送ができていないため、「処理フェーズ:発送待ち」に存在しています。 - 『注文a』を選択して発送情報登録を行うと『注文a』は分割注文のため、『注文b』の発送日・配送会社も
RMSに同時に登録されます。RMSの配送方法は「配送番号の登録が不要な配送方法:メール便」のため、
発送情報登録に必要な情報(発送日・配送会社・配送番号)が全てRMSに登録された状態になります。
そのため『注文a / 注文b』は「APIステータス:発送情報登録済み(全て)」に変更されます。 - 発送情報登録時に選択した『注文a』は処理結果により「処理フェーズ:完了」に移動します。
このとき、発送情報登録時に選択していない『注文b』も同時に処理フェーズが移動します。
『注文b』はまだ発送ができていないため、「処理フェーズ:発送待ち」に存在していましたが、
『注文a』と同時に発送情報登録が行われ「処理フェーズ:完了」に移動します。
<理由>
RMSの注文情報にて配送方法が「配送番号の登録が不要な注文」で登録されている場合、
配送番号のご登録がなくても「APIステータス:発送情報登録済み(全て)」になります。
※発送日など必要な情報が不足している場合は、「APIステータス:発送情報登録済み(一部)」になります。
【複数届け先注文】【分割注文】の親子どちらかに発送情報登録を行うと、
もう1つの注文も同時に発送情報登録が行われるため、「APIステータス:発送情報登録済み(全て)」になります。
「APIステータス:発送情報登録済み(全て)」になった際に「処理フェーズ:完了」に移動する設定にしている場合、
発送できていないもう1つのご注文も「処理フェーズ:完了」に移動してしまいます。
発送できていないご注文が気づかぬうちに「処理フェーズ:完了」に移動してしまうことで、
発送漏れが起こる可能性がございます。
<対応策>
対応方法は2つございます。
対応方法1(全注文の発送後に発送情報登録を行う)
発送情報登録前に【複数届け先注文】【分割注文】がないか確認します。
親子ともに出荷完了になったタイミングで、発送情報登録を行います。
【複数届け先注文】【分割注文】の場合、手動の発送情報登録画面にて段ボールのアイコンが付きます。
対応方法2(都度発送情報登録を行い、後から処理フェーズを調整する)
親子どちらかが出荷できたタイミングで発送情報登録を行いたい場合、
発送情報登録後に【複数届け先注文】【分割注文】は処理フェーズを手動で移動します。
※全注文の出荷が完了する前に売上請求がかかる可能性がございます。